こんにちは、かなりおです。
少しずつ気温が下がって風邪をひく方も増えていると思います。
先日、耳鼻咽喉科の先生と話をした際に『鼻うがい』を勧められました。
『鼻うがい』を行うと、これからのシーズンのインフルエンザの予防に効果的です。
ちなみにインフルエンザの予防接種にはインフルエンザの予防効果はありません。
予防接種をしていても、インフルエンザは発症するので油断はできません。
ただ、鼻うがいのイメージは
- 鼻うがいって痛そう
- 鼻うがいのやり方がわらかない
- 鼻うがいってどれを使えばいいの?
などなど、とっつきにくいイメージが強いと思うので、今日は鼻うがいの方法と耳鼻咽喉科の先生おすすめの鼻うがいを紹介したいと思います。
鼻うがいは痛くない
まず、鼻うがいは正しく行うと痛くありません。
鼻の粘膜は繊細なので、体液と浸透圧の異なる普通の水が入ってくると痛みを感じてしまいます。
そのため、『浸透圧を体液と同じに調整した液体』で洗浄する必要があります。
『浸透圧を体液と同じに調整した液体』の作り方は2パターンあります。
- 生理食塩水を作る
- 水に溶かすタイプの洗浄剤を使用する
この2パターンのメリット・デメリットを説明します。
生理食塩水を作るメリット・デメリット
まず、生理食塩水の作り方ですが、『水1Lに塩9gを溶かす』になります。
簡単そうに見えますが、僕はめんどくさいなと感じてしまうタイプです。
生理食塩水を作るメリットは『安い』ということ、デメリットは『めんどくさい』だね。
水に溶かすタイプの洗浄剤を使用するメリット・デメリット
この洗浄剤は鼻うがいのキットに合う洗浄剤が販売されており、キットの中に決まった水量を入れて洗浄剤を混ぜるだけでできます。洗浄剤は1回分に分けて包装されているものが多いので非常に楽ちんです。
水に溶かすタイプの洗浄剤を使用するメリットは『簡単』で、デメリットは『お金がかかる』だね。
どちらの方法でもOK
もちろんどちらの方法でもOKですが、ここで注意するのは鼻うがいを行う時の『水温』になります。
鼻うがいのキットによっては温度計が付いているタイプもありますが、基本的には人肌(36~37℃)で洗浄することが望ましいです。
僕は水道水で温かいな程度のお湯に洗浄剤を混ぜて使用する方法を取っていますが、非常に簡単で毎日続けることができています。
鼻うがいの方法
これはシンプルに片鼻から作った溶液を流し込む形になります。
プッシュ式の鼻うがいのキットが多いので、ノズルの先を鼻の中に入れて、溶液を流し込むだけですね。
この時、例えば右鼻から入った溶液は
右鼻→右鼻の中→鼻の奥(上咽頭)→左鼻もしくは口の中
という風に流れて洗浄していきます。
上手にできない人は鼻の奥(上咽頭)を無意識に塞いでしまっているためにきれいに洗浄できない場合が多いです。
鼻うがいが苦手な人はどうすればいい?
鼻の奥の上咽頭を開くためには口を半開きにして鼻の方に抜けるように「はー」と息を吐くことで可能です。
ここでのポイントは
- 決して鼻から息を出そうとはしない
- 「はー」と声を出すのではなくて口から息を吐く
- 口から息を吐くのはものすごく弱くてOK
です。
鼻や口の通りを良く使用として強く息を吐いてしまうと気流ができて、鼻から入れた溶液がきれいに鼻の中を循環できません。
最初は鼻が詰まっていたりしてきれいに通らない時もありますが、慣れると鼻がきれいに通ってすっきりするのでお勧めです。
おすすめの鼻うがいキット3選
耳鼻科の先生がお勧めしてくれたのは、この3つの鼻うがいです。
僕はどれも使ったことがあるので、使用感もお伝えできればと思います。
①ハナクリーンS
1番おすすめはこの『ハナクリーンS』です。
『ハナクリーンシリーズ』は日本製なので、日本人の鼻のサイズに合ったノズルになっているので初めてでも使いやすいです。
1回の洗浄量は150mlで個人的にはちょうどいい分量だと思います。
大きいタイプの『ハナクリーンα』や『ハナクリーンEX』もありますが、ちょっと大きすぎて洗面所に置くと目立ってしまいます。
また、この2つは洗浄する量が300mlもあります。
300mlは鼻の手術をされた方とか、本気で鼻を洗浄したい人にお勧めです。
YouTubeでははじめしゃちょーさんがレビューされています。
皆さんは必ず洗面所でしてください。笑
僕も以前『ハナクリーンα』を使っていたことがありますが、棚から落とした時にポンプのプラスチックの部分が割れて使えなくなってしまいました。
この2つは5000円以上もするのに、落としただけで壊れてしまうので管理には気を付けてください。
僕は『ハナクリーンS』と『サーレS』を愛用しています。
使用後は水洗いでOKです。
ハナクリーンシリーズの洗浄剤はハナクリーンS用の『サーレS』とハナクリーンα・EX用の『サーレMP』があって、量が全く違うので注意してください。
②サイナスリンス
こちらはNielMed社というアメリカ製になります。
こども用もありますが、どちらも少しノズルの先が太いので日本人の鼻のサイズには少し大き目な印象があります。
また、ボディの部分も若干チープで最後まで押し込みにくいかもしれません。
さきほどの『ハナクリーンS』が指先で押すイメージなのに対して、こちらはボディ全体を握り潰すイメージですね。
ただ、こちらの製品は『鼻うがい』の治療効果を検討した海外論文で良く使用されている製品になりますので、『世界基準の鼻うがいキット』と言えるかもしれません。
③ハナノア
ハナノアは水に溶かす洗浄剤タイプではなくて、精製された溶液を使用するタイプです。
1回の洗浄量が50mlとなっているので、ちょっと物足りないかもしれません。
また、作るのがより簡単になってますが、保存するのに場所をとるデメリットもあります。
一見、『ハナクリーンS』や『サイナスリンス』より安く見えますが、ハナノアの洗浄液は500mlで、50ml×10回分しかないので注意が必要ですね。
YouTubeではヒカキンさんがレビューされてます。
コストの比較(2019年12月現在)
①ハナクリーンSの場合
本体+洗浄剤10包が2507円、洗浄剤50回分で882円なので60回分で3389円になります。
②サイナスリンスの場合
本体+洗浄剤60回分で3080円になります。洗浄剤のみだと120回分で3960円で販売しています。
③ハナノア
本体が844円、洗浄液500ml(10回分)が764円なので、60回分だと844円+4584円で5428円になります。
計60回分(2か月分)のコストを考えると
- サイナスリンス 3080円
- ハナクリーンS 3389円
- ハナノア 5428円
となり、使用回数が増えれば増えるほど、この順番でお得になってきます。
まとめ
個人的なお勧めは『ハナクリーンS』ですが、コストパフォーマンスを優先するのであれば『サイナスリンス』、洗浄剤と水を混ぜる手間を省略したいのであれば『ハナノア』の選択になると思います。
耳鼻科の先生は「好みにあったものを選択すればいい」とおっしゃっておりました。
これからインフルエンザも本格的に流行してきますので、インフルエンザ予防にも鼻うがいをお勧めします。