こんにちわ、かなりおです。
耳鼻咽喉科には頻回に通っているので、この週末も耳鼻咽喉科に行ってきました。
みなさんは
- 鼻の奥の違和感、痛み、乾燥感
- 鼻がのどに落ちてくる感じ
- 頑固な頭痛、肩こり
- 慢性的な咳、のどの違和感
- 歯を磨いても口が臭い
などはありませんか?
上記の症状が長続きしている方は『慢性上咽頭炎』かもしれません…。
週末に『慢性上咽頭炎』について耳鼻咽喉科の先生にお聞きして、鼻うがいが効果的と聞きましたのでご紹介させて頂きます。
慢性上咽頭炎とは?
慢性上咽頭炎とは名前の通り『上咽頭』と呼ばれる場所に慢性的な炎症がある状態です。
『上咽頭』は鼻の奥でのどちんこの裏くらいに位置する場所ですね。
インフルエンザの検査を行う時に、鼻から綿棒を入れてゴシゴシ擦りますが、この検査の時に擦られるのが『上咽頭』になります。
基本的に上咽頭の炎症はウイルスや細菌の感染で生じますが、ホコリや乾燥した空気、喫煙などの慢性的な刺激によって上咽頭に炎症が生じた場合を『慢性上咽頭炎』と呼びます。
上咽頭は鼻の中や口の中を覗いただけでは見えないので耳鼻咽喉科を受診し、『内視鏡』で観察する必要があります。内視鏡で観察し、上咽頭の炎症が確認されれば『慢性上咽頭炎』と診断されます。
慢性上咽頭炎の症状は?
慢性上咽頭炎の症状は決まっているわけではありません。
慢性上咽頭炎によって
- 鼻の奥の違和感、痛み、乾燥感
- 鼻がのどに落ちてくる感じ
- 頑固な頭痛、肩こり
- 慢性的な咳、のどの違和感
- 歯を磨いても口が臭い
などの症状を生じることがあります。
ただ、『慢性上咽頭炎』という病名は耳鼻咽喉科の先生の中でも一般的な病名ではないようです。
それは耳鼻咽喉科で簡単に『内視鏡検査』が行われるようになったが、ここ10~15年くらいであることに関係しています。
そのため、上記の症状があり内科や耳鼻咽喉科で治療しているけどなかなか治らない人は『慢性上咽頭炎』の可能性がないか、主治医の先生に勇気を出して確認してほしいと思います。
慢性上咽頭炎の治療は?
慢性上咽頭炎の治療に関しては内服加療、ネブライザー治療が行われます。
最近は『鼻うがい』が一般的になってきたので、慢性副鼻腔炎(蓄膿)や慢性上咽頭炎がある場合は耳鼻咽喉科でも『鼻うがい』が勧められています。
また、上咽頭の免疫力を下げないように
- 鼻を乾燥させない(マスクをする)
- 体温を下げないように注意する
なども重要です。
Bスポット療法
また、少し特殊な治療に『Bスポット療法』があります。
この治療は上咽頭に『塩化亜鉛』という薬剤を直接塗布する治療法で40年前から提唱されている治療です。
近年はどの治療についても『エビデンス(証拠)』が求められる時代になっていますが、この『Bスポット療法』には明確なエビデンスがないため、行わない先生が多いようです。
ただ、内服治療やネブライザー治療で効果がなかった場合に『Bスポット療法』を行って効果があったという報告もあるようなので、慢性上咽頭炎の症状に困られている方は近くの耳鼻咽喉科の先生に『Bスポット療法』をしてもらえるか確認して受診するのがいいかもしれません。
慢性上咽頭炎に鼻うがいが効果的
鼻うがいは慢性上咽頭炎の原因である『上咽頭』を洗うことができる唯一の方法です。
慢性上咽頭炎の症状がある方は、一度『鼻うがい』を試されることをお勧めします。
注意してほしいことは必ず『鼻うがいの方法』を守ることです。
鼻うがいで間違ってはいけないのは『普通の水』で鼻うがいを行わないことです。
普通の水は体液と組成が違います。
そのため、普通の水で鼻や上咽頭の粘膜を洗うと逆に炎症が悪化する可能性があります。
鼻うがいを行う場合は、
- 鼻うがいのキット専用の洗浄剤を使用する
- 生理食塩水を作って使用する
のどちらかにしてください。
お勧めの鼻うがいキットや生理食塩水の作り方はこの記事にまとめています。
www.upablog.com
鼻うがいで快適ライフを
鼻うがいは自宅でできる簡単なケアで、その効果も非常に高いです。
口からも鼻からも呼吸するのに、口はしっかりうがいして、鼻はうがいしないっておかしな話ですよね。笑
過去の記事ではあまり勧めませんでしたが、慢性上咽頭炎の場合は上咽頭までしっかり洗浄する圧がかけれるポンプ式の『ハナクリーンα』や『ハナクリーンEX』が良いかもしれません。
慢性上咽頭炎で困られている方の有益な情報になれば幸いです。
ただ、やはり『慢性上咽頭炎』の診断には耳鼻咽喉科の先生が行われる内視鏡検査が必要です。悩んでおられる方は、まずお近くの耳鼻咽喉科を受診してご相談してください。よろしくお願いします。